DOLCE&GABBANA (ドルチェアンドガッバーナ)
イタリアを代表するラグジュアリーブランド、DOLCE&GABBANA (ドルチェアンドガッバーナ)。
日本でもずっと名門ブランドとして有名でしたが、最近では瑛人さんの楽曲「香水」で歌われているあのブランドという認識も強いかもしれません。
ブランド名は創立者であるイタリア人デザイナー、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナの名前から取ったものになります。
ドルチェがガッバーナの勤務するデザインスタジオに、職を求めて電話をしたのが彼らの出会いで、
ドルチェが勤務を開始すると、ガッバーナは彼の面倒をみるようになり、デザイン事務所でのデザインのプロセスからデザイン画の描き方まで何でも教えました。
ドルチェの勤務開始から間もなくガッバーナは徴兵期間に入りますが、1982年に18ヶ月の兵役義務を終了して帰還した後、共同で開設したデザインコンサルタント事務所がこのブランドの起源となっています。
元々は請求書をそれぞれ別々の名前で発行していた二人ですが、経理的観点からコストカットを図るべく「ドルチェ・アンド・ガッバーナ」と連名の請求書を発行するようになり、これが今でも続くデザインビジネスの名称となっています。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/ドルチェ%26ガッバーナ
ブランドコンセプトは「自由の肯定形。偽りのない表現に、かつてになく都会的な感性が加えられ、型にとらわれずそこから脱却した洗練のスタイル。」
メンズ、レディース問わず、「シチリアの強い女」からデザインのインスピレーションを得ていると言います。
アニマル系のプリント柄、トラッドスタイルからインスピレーションを受けたテーラードスーツ、フォークロア調のデザインなどをアレンジしたデザインが特徴的です。
さらに必要に応じて、ミラー加工素材など独特な素材を使用したり、クラッシュ加工などを施すなど、デザイン、素材、加工、あらゆる過程でセクシーな服を作り出します。
参照:http://www.fashion-press.net/brands/62
元々はシンプルでセクシーを基本としたデザインでしたが、90年代後半のトラッド色の強いデザインから、2000年代半ばのセクシー系への回帰を経て、
2000年代後半からはかなりアーティスティックな観点からも色付けされるようになりました。
イタリアのブランドらしいセクシーでゴージャスなデザインと、『ゴッドファーザー』や『山猫』と言った映画でも舞台とされたシチリアの危うい雰囲気が漂ってくる独特なセンスがあります。
暴力的なカッコよさがあり、それでいて絶妙な品がある。
この強面で微かな毒を持ったセンスは世界的に非常に高く評価されています。
D&G
そんなDOLCE&GABBANAですが、実は2012年までD&Gというセカンドライン(ディフュージョンライン)が存在しました。
「ドルガバ」という愛称で呼ばれていたまさにそのブランドです。
元々価格帯を下げることで顧客の門戸を広げるのを目的として生まれたラインでしたが、
分かりやすいロゴなどで購買を訴求する部分もあり、こちらのラインは強面な方やギャル系の方に突き刺さってしまいました。
結果としてセカンドラインのギラついたユーザーのイメージがコレクションラインに風評被害を与え始め、諸々の事情があったのか今では失くなりコレクションブランドと統一されています。
少し辛辣ではありますが、この反骨的でセクシーなライン(価格帯も下がる)がそういった層に爆発的な人気を誇ったのは、至極真っ当なことにも思えます。
統一以降はこれまでよりも手の出しにくいブランドとなりましたが、ベルトや財布などの小物は尚も人気の高いアイテムとなっています。
ドルチェアンドガッバーナの定番アイテム
ベルト
ここからはそんなドルガバの定番アイテムを小物を筆頭に紹介していきます。
まずはベルトですが、バックルの種類によって大きく3タイプに分けることができます。
上のモデルはブランド定番のメタルプレートがバックルになったタイプですが、他にもD&Gのロゴになっているタイプやスタンダードなタイプがあります。
ブランド感を強く押し出したいのかそうでないのかによって好みがはっきりと分かれてくるかと思います。
個人的にはヴィンテージ感もあるメタルプレートがどんなボトムスにもはまってクールな印象です。
財布
財布はこれまた色々な型がありますが、グラフィックのプリントされた物などを除くと、意外とシンプルになっています。
ブランドを主張するディテールはメタルプレートのタグだけで、飽きが来にくいデザインです。
値段もこちらの二つ折りのモデルで3万円程度なので、メゾンの中でも比較的買いやすい部類になります。
バッグ
バッグはあまりイメージがないかもしれませんが、シンプルなビジネスバッグも用意があります。
こちらも財布などのアイテムと少し似ており、特に目立った主張がある訳ではありませんが、クールで知的な雰囲気があります。
多くの人が何となく抱いている「ドルガバらしさ」というものはないのですが、逆にそれはそれで良いのではないでしょうか。
バックパックではこのような少しポップな遊びを効かせたアイテムもあります。
ちなみにレザーで仕上げたシチリアンマンのパッチが付いたこちらのモデルは、Vulcanoシリーズと呼ばれており、実は他の小物でも展開されていたりします。
ハイブランドのポップなアイテムは、採用するには少々難しい部分もありますが、お好きな方は是非。
デニム (ジーンズ)
こちらは小物ではありませんが、デニムは毎シーズン人気の高いアイテムです。
イタリアらしい浅めの股上や細めのレッグラインなど、カジュアルなアイテムではありますが、かなりスタイリッシュな一本となっています。
バックポケットに配されたメタルプレートもその人気を加熱させるディテールで、視界に飛び込んでくるほど目立ちはしませんが、そのデニムがドルガバのアイテムであることを静かに主張してくれます。
履き心地も優れており、伊達男にピッタリなニクいアイテムとなっています。
決してデニムに特化したブランドという訳ではないのですが、クラッシュなどのダメージ加工も見事。
ヒゲの当て方などでは他のデニムブランドの方が優れる部分もあるかと思いますが、このリュクスな雰囲気は出せないと思います。
値段は10万円前後と非常に高価ですが興味のある方は探してみてください。
スニーカー
上に紹介してきたアイテムほどは有名でないかもしれませんが、スニーカーも非常に素敵です。
上のモデルはナッパレザー製の「London」というシリーズで、ブランドの定番でもある型です。
非常にシンプルながら素材の良さが感じられる一足ですが、実はもっとエッジの効いたモデルもたくさん展開されています。
これらのモデルはレディースのアイテムなのですが、インポートということもあり、かなり幅を持たせたサイズ展開がされています。
ヨーロッパサイズで言うところの40、41は日本サイズの27、27.5あたりに相当するため、メンズでも履けないことはありません。
こういった少し派手目のモデルは、もちろんメンズのアイテムとしても展開されていますので、好きな人は狙ってみても良いかと思います。
個人的に靴に関してはレディースのモデルが非常に素敵な印象なので、女性の方々は是非試してもらいたいと思います。
バンプスなど流石に履くことができないレディースオンリーのモデルも最高に可愛らしいです。
シューズの価格帯は大体6万円~15万円前後と幅があり、高価であることは否めませんが、どうしても欲しいとなった時に、少し考えさせられるぐらいの値段となっています。
こうして紹介してきましたブランド、ドルチェアンドガッバーナ。
高度なセンスが問われるこの世界では稀ではありませんが、実はデザイナーが同性愛者で元恋人同士であったというような話も有名です。
セクシーでどこか危うい魅力があるブランドです。
是非また探してみてください。
公式オンラインストアはこちら
http://store.dolcegabbana.com/jp