ALLEGE(アレッジ) /デザイナー 山口亮
2011年の春夏より、デザイナーの山口亮氏によってコレクションをスタートしたブランド、ALLEGE(アレッジ)。
ブランドコンセプトは「生活の中にある日常着の可能性の追求」で、上質な天然素材を用いたリアルクローズを展開します。
妙に凝ったデザインというよりも、素材の良さを最大限生かした品のあるルックが魅力的です。
それだけで目を見張るようなタイプの主張をしてくる服ではありませんが、静かな主張とでも言いますか、服好きの方には通じる綺麗さがあります。
YAECAやオーギュスト、crepusculeやcomoliなどと言ったブランドが好きな方はきっと好きなブランドかと思います。
定番の上質なニットアイテム
普通のファッションブランドと同じく、基本的な型のアイテムはどれも一通り展開しますが、中でも有名なのがニットです。
元々このアレッジが、ニットのデザインから始まったブランドであることもあり、代表的なアイテムとなっています。
メランジやノルディックなど、色々な柄物も用意されていますが、やはり1番ブランドらしいのはシンプルな無地のニット。
というのも無地というのは良くも悪くも最も誤魔化しの効かない存在であり、アレッジはそこで戦えるブランドであるからです。
ニットの素材と言うと、ウールやカシミヤなど様々ですが、ファストブランドでもそういった上質な素材を使い始めている今日この頃、
どうして成分表示では同じに見えるカシミヤ素材で価格差が出るのかというと、そこには素材のランクが関係します。
そしてこのアレッジは、同じ素材でも非常にランクの高いところを使って服作りをしています。
その素材はカシミアであったり、ウールであったり色々ですが、グレードの高い上質な天然素材から来る柔らかい雰囲気や独特の質感の良さが滲み出ます。
そのまま肌着とするのはオススメしませんが、普通にインナーを一枚噛ませてあげれば十分着てしまえるぐらいの着心地の良さも、この上質な素材あってのものかと思います。
徹底的に拘り抜かれたパターン
ニットを中心に紹介してきましたが、アレッジは素材だけでなくパターンメイキングにも徹底的に拘っており、非常にシルエットも綺麗なブランドとなっております。
中でもロイヤルワラント(英国王室御用達)でもある、英国屈指のシャツ生地メーカー「THOMAS MASON(トーマス・メイソン)」の生地を用いたボックスシルエットのシャツや、
カジュアルシーンでのスタイリングがまだあまり提案されていなかった頃から定番のアンクル丈スラックスは、それが分かりやすい素敵なアイテムと言えます。
いずれのアイテムも非常に上質で仕立ての良いアイテムになりますので、先述のニットと合わせてアレッジでまとめたスタイリングはとてもカッコいいですが、主張の質が強くないので、きれいめな要素としてミックスで合わせても綺麗なハマり方をしてくれるかと思います。
まだそれほど知名度的には高くないブランドですが、その清潔感や品の良さはスタイリストやセレクトショップのバイヤーにしっかり伝わっており、アダムエロぺやbeauty&youth(ビューティーアンドユース)などの店舗で、ニットアイテムを中心に取扱が増えてきています。
こうして紹介してきましたブランド、ALLEGE(アレッジ)。
ニットやシャツ、パンツはもちろん、ブルゾンやその他のアイテムも非常に素敵な服です。
レディースも展開するユニセックスブランドですので、是非またチェックしてみてください。
公式サイトはこちら
詳しいコレクションはこちら
https://www.fashion-press.net/collections/brand/3362