Dulcamara(ドゥルカマラ) /デザイナー 與田尚子
文化服飾学園を卒業したデザイナー、與田尚子(ヨダ ショウコ) 氏によって2003年に生まれたブランド、Dulcamara (ドゥルカマラ)。
ブランド名の「Dulcamara」とは、ラテン語で「Dulcis」(甘い)と「Amarus」(苦い)をあわせた造語で、パウル・クレーの絵画「インストラ・ドゥルカマラ」(甘く苦い島)から取られました。
『甘いも苦いも、柔らかいも固いも、女性も男性も、子供も大人も、高級もボロも…
全部ごちゃまぜ。だけど、「いいものはいいし、わるいものはわるい」という意識だけは曲げない..』
そんなブランドコンセプトを据えて、性別にとらわれない服創り、モノ創りを表現することをベースに、ユニセックススタイルを提案しています。
淡い空気を身に纏うような柔らかさの中に、可愛げのある甘さが滲みだす素敵なブランドです。
攻撃的なデザインは一切捨象された優しいアイテムばかりで、これを着る分に関して敵を生むことはまずないでしょう。
よそいきシリーズ
そんなドゥルの名作と言えるのが「よそいきシリーズ」です。
ジャケットやパンツ、コートなどといったアイテムにちょっとした洒落要素とかっちり感を加え、「よそいき」にモダナイズしたシリーズになります。
上の画像は「よそいきセットアップ」です。
上品な生地感などは紛れもなくセットアップのそれですが、絶妙なカッティングで遊び心が溢れます。
セットアップでありながら従来のイメージを覆してしまうぐらいリラックスして着れる一着で、着疲れもしません。
値段も上下で5万円弱と言うことでコストパフォーマンスも比較的高い、とても良い服です。
ジャケットなども人気ですが、よそいきシリーズでも屈指の人気を誇るのがこちらのトレパン。
アイテムの型にはまらない上品な素材感は勿論のこと、弧を描くように配置された円形のポケットがたまらなく可愛い一着です。
これにシンプルに革靴なんか合わせてあげるとまさに「ワンランク上のリラクシングな大人の着こなし」って感じがしますね。
「部屋着」と「ハレ着」の中間的な「よそいき」という新しい定義、とてもセンスがあると思います。
ツボにはまる方も多いのではないでしょうか?
柔らかくて優しい中性的なデザイン、可愛さもあって、何とでも相性良くハマってくれる。
まさに女性がデザインするメンズ服の良い所が凝縮されたようなブランド、ドゥルカマラ。
レディース、メンズ問わず、どちらも素敵に着ていただけると思います。
是非一度実物を手に取ってみてください。