C.E. (シーイー) /デザイナー Sk8ightThing
2011年、イラストレーター/グラフィックデザイナーのSk8ightThing(スケートシング)がトビー・フェルトウェル、ユタカ・ヒシヤマと共にスタートしたブランド、C.E. (シーイー) 。
少し分かりにくいと思うので、平たく言いますと、「デザインのカリスマとディレクターのカリスマが手を組んだ」という感じになります。
デザイナーのスケートシング氏(通称:スケシン)に関して特筆して言いますと、
彼はグッドイナフ(GOODENOUGH)やベイプ(A BATHING APE)などのストリートブランドのデザインに携わってきた、時代の立役者です。
ちなみにブランド名の由来はPhilip K Dickの著書「ユービック」の登場人物のタトゥー。
フィリップの作品性、ポストモダン、イタリアのサスペンス、及びデザイナーであるスケシンが今までに受けてきた衝動、様々なもの。
それらをイメージソースにしたグラフィックを特徴としたストリートウェアブランドです。
そういったところでまだ歴史自体はそれほど長くないブランドですが、既に感度の高いファッションフリークの間では話題となっています。
セレブなブランドにSupremeのようなストリートブランドのアイテムを一点合わせる、というのは世界的に人気のあるミックススタイルですが、
最近はそのストリートアイテムにこのC.E.が顔を覗かせてきているようです。
高いグラフィック技術と日本風な仕掛け
そんなC.E.ですが、先ほどにも少し申し上げましたように、この高度なプリント技術をもって初めて成立する独特なグラフィックデザインが魅力的です。
その映像技術やグラフィックセンスが詰め込まれたコレクションのムービーがありますので、こちらも是非ご覧ください。
音楽や照明といったところでSFやホラー的要素も感じさせますが、まさにこれがC.E.の表現する世界です。
動画で見ることで着用されるアイテムのグラフィックのオリジナリティーも理解していただけたかと思います。
大胆でサイケデリックな物からシンプルで示唆的な物まで、幅広く用意されています。
上はブランド名の由来でもある著書「ユービック」に登場するスプレー缶をプリントしたコーチジャケットです。
個人的に大好きなセンスです。
仕掛けのあるスウェット
そしてそのプリント技術を生かしつつ、面白い仕掛けもあるC.E.の定番アイテムがこちら、スウェットです。
正面から見る分にはプリントしか見えませんが、実は背面やディテールに技があります。
まずアームホールについている「CAVEMPT」の赤いパッチ。
これはC.E.のアイテム全般に見られる象徴的ディテールです。
部分的に異素材が入りますし、目につく色でアクセントにもなります。
そして気になるのがこちら。
背中にピラミッド型のような不思議な跡がありますが、ひっくり返すと裏はこうなっております。
実は裏側にグラフィックのプリントが施されているのです。
外からは決して見えない部分の拘り。
こういうギミックが好きな方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
服を着るのがまた一つ楽しくなります。
自分も割とこれ中毒でC.E.のスウェットをいくつか買ってます。
鋭く感性に突き刺さるセンスはもちろん、ちょっとした遊びが効いていて楽しく着れるブランドです。
また興味が湧いたという方は是非探してみてください。
公式サイトはこちら