A BATHING APE |猿のモチーフが印象的なストリートブランド

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エイプ ベイプ ルック

A BATHING APE (ア ベイジング エイプ)/デザイナー NIGO®️

1993年、デザイナーのNIGO(ニゴー)氏によってスタートしたブランド、A BATHING APE (ア ベイジング エイプ)。

スタートは93年ですが、実はそこまでに少し経緯があります。

nigo デザイナー

まず設立デザイナーのNIGO氏は文化服装学院出身であり、1990年に在学中からの友人であった高橋盾氏(現アンダーカバーデザイナー)とNOWHERE(ノーウェア)というショップを開店しました。

そこで他のセレクトショップと差別化を図るべく製作を始めたプリントTシャツで爆発的人気を呼び、それを足掛かりに生まれたのがこのA BATHING APE (ア ベイジング エイプ)です。

A-BATHING-APE 2015ss

ちなみにBAPE(ベイプ)の愛称で親しまれるこのブランドの正式名称は「A BATHING APE IN LUKEWARM WATER」です。

これは「ぬるま湯に浸かった猿」の意で、NIGO氏が映画『猿の惑星』に触発されたことがそもそもの始まりと言われていますが、その名前自体はSK8IGHTE THING氏(現C.E.デザイナー)が考えました。

根本敬著『因果鉄道の旅』の中の温泉につかった猿の挿絵にインスピレーションを得たそうです。

エイプ ルックブック メンズ

またデザイナーの本名は長尾智明で、NIGOという名前は、ツテで知り合った藤原ヒロシさんと顔が似ていることから、藤原ヒロシ(二号)という意味合いで付けられたあだ名になっています。

カリスマ性に関しては、まさにあだ名通りだったのではないか、と思います。

猿(エイプ)のトレードマーク

a bathing ape マーク ロゴ

そういったカリスマたちに囲まれた環境で、自身もまたカリスマとして爆発的人気を牽引し、裏原ドリームを実現させたNIGO氏ですが、

ベイプの特徴と言えばやはりこの猿(エイプ)マークです。

ベイプ マーク ロゴ ルック

Tシャツやシャツなどのトップスがやはり分かりやすいですが、それ以外のアイテムにもどこかワンポイント入っていたりするこのマークがベイプをベイプたらしめる象徴的デザインです。

ベイプ ベイビーマイロ

アニメ調にデフォルメされたこちらには、milo(マイロ)という名前があります。

個人的にはマイロ君の方が可愛くて好きですが、このキャッチーなアイコンは多くの人を魅了しました。

木村拓哉さんやミュージシャンなどの有名人着用で、全国的な人気に火が点き、それからはアイテム入荷日にショップ前に長蛇の列が続くことになります。

エイプカモ柄

今では珍しくないかもしれませんが、猿の顔を迷彩柄に組み入れたエイプカモ柄なども画期的なデザイン性と可愛らしさがあって、ブランドを代表する一つのデザインです。

エイプ ルック

こうしてベイプは、「猿の入っていない服を着ずには外出できない」というポリシーを持つ若者さえ生まれるほどの勢いを持ちます。

目を引くキャッチーで可愛らしいデザインはストリートシーンにおけるユニフォームに近い存在となります。

ブランドの売却とNIGOの脱退

ベイプ テリヤキボーイズ

そのような爆発的人気を誇ったベイプですが、あまりに規模が大きくなりすぎ、経営的な部分で扱える範疇を超えてしまっていました。

そして多額の負債を抱えていた2011年、香港の大手アパレル企業であるI.T.社に買収され、NIGO氏は契約の2年間クリエイティブディレクターに就任。

その後2013年に脱退し、今はベイプのデザインから手を引いています。

ベイプ ドラゴンボール

NIGO氏は「ロゴが熱狂的ファンを生んでいるため、おそらく自分がいずともブランドは回り続けるだろう」と自分のいないブランド存続にも肯定的で、今ではUNIQLOのTシャツなど多方面でセンスを発揮しています。

実際、ベイプでは最近でもドラゴンボールとコラボが行われるなど、このアイコンを軸に新たなアイテムが生まれています。

ABATHINGAPE_2015aw_men

今では人気も落ち着き、これまでの強すぎた愛情の裏返しか「今では時代遅れのダサいブランドだ」とおっしゃる方も一定数いますが、

ポップなストリートらしさがあるので、全部猿で揃えずとも部分的に使ってあげれば十分今でも面白く着れるブランドになっています。

bape_2015ss ルック

是非また探してみてください。

NIGO氏の現ブランドHUMAN MADEはこちら

http://mensfashion-brand.com/2020/07/11/human-made/

詳しいコレクションはこちら

http://www.fashion-press.net/collections/brand/163

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