BALMAIN HOMME (バルマンオム)
1945年、オートクチュール・メゾンとしてピエール・バルマンにより創立したブランド、BALMAIN(バルマン)。
コレクションはレディースもメンズもどちらも展開されますが、そのメンズラインの方がBALMAIN HOMME (バルマンオム)になります。
バルマンは紳士服の卸業に携わる父親とブティック経営に携わる母親を持つサラブレッドで、幼少時代から洋服に強い関心を持ち、パリ国立美術学校で建築を学んだ後、モードの世界に入ります。
すぐに才能を見出され、50年代にはバレンシアガ、ディオールなどと共に、パリ・オートクチュール黄金時代の中心人物として活躍してきました。
「クラシカルなエレガンス」をコンセプトにデザインを展開し、映画や舞台などの衣装提供にも積極的に取り組んできました。
82年に創設者が亡くなった後、デザイナーを変えながらブランド自体は存続しましたが、2004年から一時的にショーを休止。
2006AW~2007AWシーズンより、クリストフ・デカルナンをデザイナーに迎えコレクションを再開しました。
2011年からはオリヴィエ・ルスタンがデザイナーとなっています。
バルマンのバイカーアイテム
そんなバルマンを代表するアイテムといえばこちらのバイカーアイテムです。
ライダースジャケットやバイカーパンツなど、バルマンを象徴するアイテムとなっています。
実はバルマンがバイカースタイルを確立し始めたのは2009SS。
バイク愛好家でもある当時のデザイナー、デカルナンが力強いファッションの一つとしてパリコレに持ち込んだのがきっかけと言われています。
その時はまだレディースのコレクションしかありませんでしたが、2011AWよりメンズでもそのスタイルが踏襲されています。
バイカーパンツ
ライダースも有名ですが、やはり分かりやすいのがバイカーパンツです。
定番で展開されるアイテムでもあり、レザーやデニムなど素材を変えシルエットを変え、かなりの型が存在します。
その多くに共通するのが、立体的なシルエット、膝当て、膝上のジャバラなどのディテール。
ロゴなどはありませんが、バルマンのパンツであることを伝えるには十分すぎる情報量が詰まった名作です。
そのクールでセンセーショナルなルックから、世界中のセレブが愛用するアイテムでもあります。
ファッションアイコンであるカニエウエストも愛用していることで有名で、こちらは妻であるキムカーダシアンと広告のモデルをされていらっしゃる一枚です。
余談ですが、キムはカニエからのプレゼントで初めてバルマンを知ったそうです。
こちらはバイカーデニムになりますが、
スキニーでタイトな美しいシルエットと、膝上のジャバラ部分を始めとするハードなディテールが何とも絶妙なバランスです。
最高にクールですが、価格は大体15万円ほど見ておく必要がありますので、欲しいという方は覚悟が必要です。
BALMAIN×H&M
かなりの値段がするバルマンですが、ちょうど2015年11月5日にH&Mとコラボ商品が発売されたことでも有名です。
先ほど紹介したバイカーパンツが1万円台で買えるという奇跡的な状況であったこともあり、開店即完売のアイテムが相次いだそうです。
素材などについて言えばもちろんメインのバルマンに及ぶことはないのですが、それでも求めるバルマンらしいデザインで、その美しさも遜色ありません。
H&Mのコラボは毎度要チェックです。
モダンな雰囲気を持ちながら、まるでオートクチュールのような唯一無二のデザインでエレガンスさを体現するブランド、バルマン。
きっと惹かれること間違いなしです。
是非一度実物を見てみてください。
詳しいコレクションはこちら
http://www.fashion-press.net/collections/brand/300