AMI ALEXANDRE MATTIUSSI (アミ アレクサンドル マテュッシ)
2011年、デザイナーのアレクサンドル・マテュッシが自身の名を用いて設立したパリ発のブランド、AMI ALEXANDRE MATTIUSSI (アミ アレクサンドル マテュッシ)。
デザイナーはクリスチャンディオールのメンズラインからキャリアをスタートし、ジバンシィのメンズウエアラインのファースト・アシスタントとして、5年間メンズ・テーラリングのキャリアを積んできました。
その後、マーク ジェイコブスのメンズ部門を経てこのブランドのスタートに至ります。
そうした名だたるメゾンでキャリアを積んで培ってきた実力で2013年、AMIはフランスの権威あるアワードANDAM賞を受賞しました。
賞金は250,000ユーロ(約3,200万円)、過去の受賞者にはマルジェラなどのデザイナーが顔を連ねる一つの登竜門です。
現在では所在地であるパリ以外にもロンドンや東京などに勢力を拡大してきており、世界中のストリートシーンにも着々と浸透してきております。
AMIのデザイン
まずはブランド名の簡単な説明から。
デザイナーの名前の前に付けられた「AMI」は、フランス語で「友人」という意味を持ちます。
「友人との付き合いは非常に重要で、インスピレーションの源でもある」というデザイナーが、彼らを含めた全てのメンズに向けた完璧なワードロープを提案しようと生み出したのがこのブランドです。
ブランド名に込められた思い通り、スタイルもプライスもフレンドリーに設定された展開がされています。
(プライスに関しましては、日本で買う分には少々フレンドリーではないかもしれませんが、、)
ブランドのコンセプト的な部分でフレンドリーな馴染みやすさを掲げるだけあり、このブランドの場合はショーのモデルがそのまま街へ繰り出しても何ら違和感がありません。
パリコレに参加している数あるブランドの中ではかなり珍しい部類かと思います。
違和感がないと言っても、単にシンプルで普通の服かと言うとそういう訳でもないことに気づかされます。
カジュアルなアイテムがドレスライクに作られたり、類を見ない絶妙なカラーが採用されたり、普通のようで気の利いたデザインが魅力的です。
既に紹介した幾つかのルックでも使われていますが、個人的にはこの絶妙な緑色が非常に素敵だと思っています。
知的で落ち着きのあるこの感じはシンプルながら妙有りかと。
綺麗ながらどこかしら感じてしまうストリートなセンスも魅力的です。
無地の提案ばかりという訳でもありません。
シーズンによっては総柄のアイテムなども展開されます。
良い意味でコレクションブランドらしさが滲み出るため、逆に少しAMIらしくはないかもしれませんが、春夏に映える一点としてありかと思います。
モンクレール a(MONCLER a)
2015awは高級ダウンブランドとして有名なモンクレールとのコラボも。
オーバー気味なサイズ感でカジュアルに配されたロゴが可愛らしいです。
互いのロゴをウィットの効いた形で組み合わせたこのスウェットもユニークで人気のアイテムでした。
これからの継続は分かりませんが、こちらのコラボラインも知っておくと良いかもしれません。
こうして紹介してきたブランド、AMI。
静かに差別化を図ってくれる気の利いたデザインと、綺麗な中に漂うストリート感はかなり味があります。
是非また実物を手に取ってみてください。
詳しいコレクションはこちら
http://www.fashion-press.net/collections/brand/2736