Yeezy (イージー)
世界的ラッパー、音楽プロデューサーのカニエウェスト。
元々音楽の世界で名を馳せてきた彼ですが、ご存知ファッションにも精通していらっしゃる多彩なアーティストです。
ファッションアイコンとしての影響力はまさにカリスマ。
彼の着用したブランドは爆発的人気が約束されていると言っても過言ではなく、彼がデザインを手掛けたアイテムは即日完売が常です。
デザイナーとしてのセンスが現れたのはNIKE(ナイキ)とのコラボの際でした。
彼が手掛けたトレーナーは発売から数時間でコレクターズアイテムとなったと言います。
様々なブランドと数々のコラボがされてきましたが、おそらく最も有名なのはこちらのスニーカー、「Air Yeezy」だと思います。
爬虫類からインスピレーションを受けたというボディーとベルクロが特徴的な唯一無二の一足です。
定価は2万5000円程度ながらプレミアがつき、20~50万円前後で取引されていると言います。
そういったところで彼のデザインセンスが世に広まるきっかけとなったのはナイキでした。
しかしAIR JORDANでお馴染みのマイケルジョーダンがデザイン料を5%もらっている一方で、彼には全く支払いがなく、契約解消に至ります。
そんな中デザイン料の支払いを約束してくれたのがadidas(アディダス)でした。
そしてカニエがその申し出を承諾したことで生まれたのがこのブランド、Yeezy(イージー)になります。
ブランド名の「Yeezy」はデザイナーであるカニエの愛称を意味します。
スタートしたのは2015aw。
まだまだ立ち上がって間もないブランドです。
最初のコレクションが「Yeezy Season1」で、コレクション名は「Season+数字」で表現され、現在既にSeason3まで発表されています。
Yeezyのデザイン
デザインはまさに「ストリートラグジュアリー」。
スウェットやミリタリーテイストのアイテムなど、彼のバックグラウンドに流れるストリート感が色濃く映し出されていますが、どこかあからさまなモード感があります。
スラブな雰囲気を感じさせるクラッシュ加工も「汚い」という印象が翻ってむしろ何かラグジュアリーな可能性を感じさせます。
この辺りのアプローチはマルジェラの脱構築の流れを無意識の内に引いてきているのかもしれません。
ストリートで少しアンダーグラウンドなルーツを持つアイテムをラグジュアリーに昇華しようとする姿勢はとても興味深いです。
ラップ界の革命児として、黒人から世界的プレゼンスを持つ立場に上り詰めたトップスターらしさが滲み出たデザインかと思います。
YEEZY BOOST/BOOT
そしてやはりカニエと言えばとびきり強い思い入れがあるという靴です。
このラインでは adidasとのコラボということで、「YEEZY BOOST」と「YEEZY BOOT」というアイテムが何種類か展開されますのでそちらを紹介します。
ADIDAS YEEZY BOOST 750
adidasとのコラボとして一作目に登場したのがこちらです。
風合いのあるスウェード生地のアッパーに、Air Yeezyでも見られた特徴的なベルクロが採用され、ミニマムな仕上がりとなっています。
ADIDAS YEEZY BOOST 350
デジタルエンジニアリング手法を駆使し、adidas独自のテクノロジー素材プライムニットのアッパーが採用されたこちらは、思わず履いていることを忘れてしまうようなフィット感が魅力です。
ちなみに上記の二足は衝撃吸収性と反発力を備えたクッション素材BOOST(TM) フォームが搭載されています。
ADIDAS YEEZY 950 BOOT
こちらはスニーカーではなくブーツです。
アッパーにキャンバスとヌバックが採用されたダックブーツで、底の厚さ加減やボリューム感といったところでこれも面白い一足ですが、スニーカーほどの人気はないようです。
以上、カリスマのカニエが現在デザインを手がけるブランド、Yeezyの紹介でした。
人気で値段も中々にしてきますが、スニーカーもアパレルも流石の味があります。
また是非探してみてください。