Hood By Air (フッドバイエアー)
2006年、クリエイティブディレクター「Shayne Oliver (シェーン・オリヴァー)」を筆頭とするアーティスト集団として、ニューヨークで設立したHood By Air (フッドバイエアー)。
BIGBANGやカニエウエストなどのファッションアイコンたちが着用し始め、今現在もその知名度を着々と向上させているブランドです。
デザイナーは今年28歳ということで、ブランドを立ち上げた頃はまだ10代だったということになります。
これまで現れた名だたるデザイナーでも、20代後半頃になってようやく自身のブランドをスタートすることがほとんどなので、
このHBAは相当なスピード感と若い感性を持ったブランドと言えます。
よくデザイナーとしてもう一人、ラウル・ロペスの名前が挙がりますが、彼は主にビジネス的な観点からブランドを支えるオリバーの相棒的存在のようです。
立ち上げ後は、ブランドを象徴する「ヘルスゴス*」とも言うべき個性的なデザインが話題となり、
OPENING CEREMONY(オープニング・セレモニー)やColette(コレット)などのセレクトショップで取り扱われるようになりました。
そして2014年、LVMHが実施した第1回「ヤング ファッション デザイナー プライズ」で特別賞を受賞したことで、名実共に新進気鋭ブランドの代表的存在となっています。
*ヘルスゴス/HEALTH GOTH
スポーツウェアとゴシックファッションを融合させたスタイルの総称。
ジェンダーレスなファッションをいち早く提唱し、黒を基調としたゴシックなスタイルと、スポーティな素材感、動きやすいディテールを取り入れたデザインが特徴的。参照:http://ibought.jp/fashion/38954
HBAのボックスロゴ
そんなブラックなテイストも感じさせる、モードでラグジュアリーなストリートブランド、Hood By Airですが、
ブランドの名を非常に分かりやすい形で拡散したセンセーショナルなディテールがこちらの「HBA」と書かれたロゴでしょう。
ブランド名である「Hood By Air」の各単語から頭文字をとって生まれたこの文字列は、シンプルながら非常にインパクトの強い視覚的情報を残してくれます。
ボックスロゴと言えば、ストリートブランドの象徴的ディテールでもあり、「Supreme」のように世界的に有名な物もあります。
流石にシュプに追いつくとまでは言えませんが、この「HBA」も確実に勢力を拡大しているのは間違いありません。
個人的にはトップスのロゴは在り来たりで出尽くした感があるようにも思いますが、
このボトムスにロゴが入れられる類は、絶妙に変化が効いていてかなりイケてると思います。
場所はアイテム毎に様々ですが、間違いなくスタイリングに良いアクセントを効かせてくれます。
ちなみにこれまでのルックでもお気づきかと思いますが、「HOOD BY AIR」と全て表記される場合と「HBA」に略されて表記される場合があります。
個人的には省略形の方が好きです。
「HBA」という文字列を見て気になった人をググらせたら、ひとまずの勝ちと言っても良いのではないでしょうか。
(画像のブーツはTimberlandとのコラボ)
Hood By AirのロングT
ボトムスを薦めておきながら発言は前後してしまいますが、
このブランドの定番アイテムはロングTにです。
元々かなり値段のするブランドですので、中々簡単に手の出せないアイテムばかりですが、このロンTは多くが2~3万円前後で買える価格帯になっています。
ストリートブランドと言うと、アイテムの展開的にスウェットが多いイメージが強いですが、そこもデザイナーならではちょっとした差別化でしょうか、
ここはロングTが多く展開され、そのどれもが中々にイケています。
鮮明なグラフィックでサイケデリックな世界観が描かれた一枚も、シンプルながら独特の近未来感を漂わせる一枚も。
少しC.E.と似たデザインセンスも感じます。
とにかくこのブランドに手を出すならまずはロングTから、と言っても過言ではないかと思うぐらいのアイテムです。
こうして紹介してきたブランド、Hood By Air。
限られた店舗での販売で、生産数も少ないため、即完売のアイテムが多数の希少性の高いブランドとなっています。
是非また興味のある方は調べてみてください。
公式サイトはこちら