GREG LAUREN (グレッグローレン)
あのラルフローレンの甥でありながら、俳優、画家、デザイナーと様々な顔を持つ多彩なアーティスト、グレッグローレン。
そんな彼が2011年、自身の名を冠してスタートしたブランドがこのGREG LAURENです。
デザイナーは幼い頃から叔父であるラルフローレンや様々なファッションアイコンたちの着こなしを見て育ち、「自己表現としてのスタイル」という理念を持つようになりました。
画家としても活躍するグレッグにとって服作りもペインティングと同じアートであり、描く媒体が紙なのか生地なのかで異なれど、自己表現には変わりなく、「僕は服という媒体で表現活動する画家である」と仰います。
「人に影響を与える服作り」を目指すグレッグは、そのデザインのインスピレーションの源を、バッドマンやスーパーマンといったヒーローたちに置きます。
幼い頃にグレッグ自身の想像力や好奇心を掻き立て、大きな影響を与えてくれたヒーローから着想を得たデザインは、今度は着る人をヒーローに変えてくれます。
ハンドメイドのコレクション
グレッグのデザインはヴィンテージ感のあるワークテイストとミリタリーテイストになっていますが、実はそのコレクションのほとんどがハンドメイドによる一点物で構成されています。
素材の魅力を最大限生かすため、歴史が染み付いた古い布から新しい命を再構築するため、最も原始的なハンドクラフトに拘ってアイテム作りがされています。
全行程を手作業で行うため当然かなりの手間がかかり、値段もそれ相応にしてくる訳ですが、大量生産の世間とは逆行する完全なアートと言えます。
部分的にほつれた糸、シミや補修の跡、それらは全て服がこれまで生きてきた歴史を強烈に伝えてくれます。
そういった工程があってアイテムから滲み出るヴィンテージ感は本物ですが、そこにグレッグのセンスが光り、芸術的な美しさが付与されます。
「着る人がどう見えるかよりむしろ、着る人の思考や行動がどうなるかに興味がある」
「究極的には服そのものに感情を持たせられると良い」
と言うグレッグ。
根っからのアーティストである彼がデザインする服は、生きた歴史を着るようなニュアンスで着る物のようです。
アイテムのテイストとは異なり、何故か儚い美しさを感じさせるのもこのブランドの凄さでしょう。
是非一度実物を見てもらいたいです。
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