ETHOSENS |無駄を削ぎ落としたシンプルで綺麗な服

スポンサーリンク
エトセンス

ETHOSENS (エトセンス)/デザイナー 橋本唯

2000年にエスモード・ジャポン東京校を卒業し、その後YAB-YUMとLOLOのアシスタントを経てきたデザイナー、橋本唯氏が2003年より活動を始めたブランド「ETHOS」。

そして2007年、その「ETHOS」に「感覚」という意を持つ「SENSE」を加えブランド名を改名して再出発したのがこちらのブランド、ETHOSENS (エトセンス)です。

2015年10月にはName.AVALONEと第2回TOKYO FASHION AWARDを受賞し、名実ともに数あるドメブラの中でも頭角を現しているブランドです。

*このサイトでも紹介しているETHOSはまた別のブランドです。

エトセンス

ブランドコンセプトは以下。

ETHOSには特質や習慣という意味があり、SENSEには感覚という意味があります。この2つを融合することによってETHOSENSが生まれました。
習慣や特質の中から生まれるすべての感覚に目を向けることで、新しい発見があると考えています。
私たちは、将来スタンダードになり得る革新的な表現を目指し、ほんのわずかでも世の中に新しい価値観をもたらすことができるような、本質的なクリエーションを追求していきたいと思っています。

引用:http://www.ethosens.com/about.html

メンズファッションブランド

「視点を変えることで、ごく当たり前で日常に存在する些細な物事が魅力的な作品として変化する。」というデザイナーの言葉にも反映されているように、

エトセンスのデザインはクラシカルで伝統的なスタイル、ディテールをベースにし、日常の中にある「ごくあたり前のこと」にフォーカスします。

そして独自のフィルターを通して、それらが服に落とし込まれます。

エトセンス

素材、縫製、カッティングなどの要素も非常にしっかりとしていて、手に取ってみるとより一層その面白みを感じることのできるブランドになっています。

さまざまな情報がある中で「触れて感じること」はより確かな情報を伝えてくれる。そんな着想から、洋服を触ることで分かる視覚とのギャップ、新たな感覚に重きを置いたコレクション。エトセンスのデザイナー橋本は「素材感や手にとって触れた時、着用した時に何かを感じてもらえる事を重視。見た目と触って着た時のギャップのある、触感・質感・軽さ・着心地などを表現しました。」と語る。

引用:http://www.fashion-press.net/news/3665

p37

またエトセンスは一応完全なメンズブランドの括りで、レディースに向けてのアイテム展開はされていないのですが、意外と女性にもファンが多いブランドとしても知られています。

HYKEの逆に当たる立ち位置と言えるかもしれません。

その件に関して、デザイナーはブランドのターゲットに制限はないと考えていらっしゃるそうです。

ノーカラーセットアップ

そのような中性的で繊細かつ、綺麗でニュートラルなデザインが特徴的なエトセンスですが、デザイナーの考える男性像が少し異なるのがその理由でしょう。

そういったところで、好きな人にはかなりツボにはまってくれるブランドなのではないかと思います。

人を選ぶという部分で言いますと私は男らしさというのに凄く拒否反応があって(男性という)一般的概念の外見上の力強さだったりとかかたさというところに元々拒否反応があるので自分の中の男性像として純粋さと繊細さと知性(品性)が備わっていることが理想としているのでそういった意味で人を選ぶということに繋がってくるのではないかと思います。

引用:http://changefashion.net/interview/2009/05/13230658.html

定番アイテム

切り替えシャツ

切替シャツ

2015AW

ここからはそんなエトセンスの定番の名作を紹介していきます。

まずはブランドの中でもかなりキャッチーで目を惹く、定番の切替シャツです。

こちらのモデルは幾何学的な模様が描かれたアーティスティックな一着ですが、毎シーズン色や柄を変えて展開されます。

エトセンス 切替シャツ 2016AW

2016AW

切替の部分で素材を絶妙に変えることで光沢感に変化をつけ立体感を出したり、デザインの邪魔にならないようにステッチを見せない落とし縫いを用いたり、

簡単には気づきにくい拘りが随所に見え隠れします。

一点突破の目立つデザインながらもシルエットは綺麗に着られるシンプルな細身で、メリハリが効いています。

エトセンス 切替シャツ

2013AW

価格帯はデザインの度合いによって¥20,000~¥30,000というところで、中々にしてきますが、アイコニックとも言えるアイテムですので、最初の一着としてはかなりオススメです。

ノーカラーコート

ノーカラーコート

2016SS

こちらもブランドの代名詞的なアイテム、ノーカラーコートです。

ありふれた既存のモノに疑問を呈するのがエトセンスのデザインプロセスですが、そんなエトセンスにとって「襟(カラー、ラペル)」というディテールは果たして本当に必要なのか考えさせられる対象であったと言います。

そしていざ捨象してみて生まれた、というのがこのノーカラーコートです。

ノーカラーコート

2015AW

さすがにほとんどの人にとってあって当然と考えられている襟を大胆に取り除いただけあって、非常にミニマムな一着です。

最近は多くのブランドで注目されてきているディテールですが、取り除くまでのプロセスに明確な意図があるからかは分かりませんが、エトセンスの物は全体で見た時のスッキリとしたまとまり方が頭一つ抜ける気がします。

ノーカラーコート

2015AW

無機質な雰囲気と上質な素材も相まって手放しで主役を張れるアウターかと思います。

襟がない分だけ単体での防寒性は確かに少し落ちるでしょうが、巻物の使用を仮定するとむしろ妙なもたつきが生まれずスッキリまとまってプラスなのではないでしょうか。

レイヤードアイテム

レイヤードパンツ

2014SS レイヤードパンツ

レイヤードアイテムも「ノーカラー」と同じく定番で利用されるデザインの一つです。

上のモデルは正面から見た時だけショーツをレイヤードしているように見えるパンツです。

ボトムスのレイヤードはかなりスポーティーな印象を受けますが、それをこれだけリュクスな素材感で仕上げ、不思議なミックステイストが完成しています。

ノーカラーMA-1

2016AW ノーカラーMA-1

こちらはボトムスではなく、トップスのレイヤード。

ルックを見るだけでは分からないかもしれませんが、実はこの中に着ているノーカラーシャツと思しきアイテムとアウターのMA-1が一つに繋がっています。

レイヤードのアイテムは実際に手に取ってみないと分からないエトセンスらしさの溢れるシリーズです。

リブニットパンツ

こうして紹介してきましたブランド、エトセンス。

Studiousなどのセレクトショップで取扱われていますが、東京渋谷にはフラッグシップショップである「ETHOSENS of white sauce」がありますので、興味のございます方はそちらに訪れてみてもいいかもしれません。

エトセンス メンズ

公式サイトはこちら

http://www.ethosens.com/index.html

スポンサーリンク