Steven Alan (スティーブンアラン)
1994年に生まれたニューヨーク発のセレクトショップと、1999年からそこで展開されるオリジナルブランドの総称、Steven Alan (スティーブンアラン)。
日本では2013年4月より、ユナイテッドアローズの主力事業「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS (ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ)」と国内展開における契約が締結され、展開がされているブランドです。
前述にもありますように、元々はセレクトショップとしてスタートした訳ですが、展開し始めたオリジナルが高く評価されるようになっていき、結果的に今のような形式に至るブランドです。
日本にもBEAMSやSHIPSを筆頭に様々なセレクトショップがあるかと思いますが、そこでのオリジナル商品(いわゆるセレオリ)が全面的に評価されることはあまりありません。
強いて挙げるとすれば「レショップ(L’ECHOPPE)」の「LE(エルイー)」ぐらいでしょうか。
あるにはあると思うのですが、やはり絶対数は多くなく、そういった所でもこのスティーブンアランは珍しい類のブランドと言えます。
ブランドおよびショップ全体としてのコンセプトは、
「ひねりの効いたアメリカントラッド、オーセンティックなアメリカンカジュアルをベースにした、シンプルで着心地がよいアイテムとスタイルの提案」
基本的な軸は大きく外さず、少しの差で変化をつけ、上質な素材で着心地良く仕上げたアイテムが魅力的です。
パーフェクトシャツ
そんなスティーブンアランを代表するアイテムが、シャツです。
話が遡りますが、元々スティーブンアランは自分の気にいったデザイナーを売り出すべくセレクトショップを始めました。
しかし数多くのブランドを見てきても、「自分の思う理想のシャツがこの世に存在しない」と思うようになりました。
そして「ないのであれば作ろう」ということでシャツ作りからスタートしたのがこのブランドなのです。
そのような意気込みがブランドの原点にあるため、スティーブンアランにとってシャツは特に拘りが強いアイテムとなっています。
一般的な体型の人が着用すると仮定して作られるここのシャツは、シルエット、着心地の良さ、そしてデザインの加工、細かい部分の配慮などを総合し、「パーフェクトシャツ」とも呼ばれています。
リバースシームシャツ
「パーフェクトシャツ」という呼び名は基本的に全てのシャツに当てはまると考えてもらっても結構なのですが、数ある型の中でも特に有名なのがこちらの「リバースシームシャツ」です。
服のデザインにおいて着心地を最重視するデザイナーが、シャツの縫い目が肌に当たるストレスを考慮してステッチ(縫い目)を外側に配置しようと考えたことから生まれた一着です。
画像を見て把握できるか分かりませんが、第一ボタンと第二ボタンの間が捻れた作りになっているのも特徴です。
ちなみにこのディテールは「偶然の産物」で、縫製工場に出した指示と全く違う仕様で上がってきたサンプルから生まれたそうです。
当初の予定からすると明らかな不良品な訳ですが、着てみると意外にもこれが素晴らしかったようで。
「一度作ったものは必ず着てみる」というデザイナーのポリシーによって、アクシデントが転じてデザインに変わった面白い逸話付きの名作です。
留めた場合はツイストした意外性のあるデザインになりますし、外した場合は普通のシャツではありえない左右対称の綺麗なVゾーンが生まれます。
カチッと着る分にも、カジュアルに着こなす分にも気の利いた面白いアイテムです。
他にもノーカラーシャツやバンドカラーシャツ、アウター使いできそうなカーディガン型のシャツやプルオーバーシャツなど…
素材を変え、ディテールを変え、様々に展開されているアイテムです。
春夏も秋冬も、必ずそのシーズンに合った一着が見つかるかと思いますので、是非お気に入りを見つけてください。
価格帯は15000円~28000円程度。
こうして紹介してきましたブランド、スティーブンアラン。
シンプルで良質なデザインはトレンドに左右されることなく、ずっと現役で着ていただけます。
是非また実物を手に取ってみてください。
公式サイトはこちら
http://store.united-arrows.co.jp/shop/sa/