crepuscule (クレプスキュール) /デザイナー 酒井正人
下請けとして様々なブランドのニットを手掛けてきた酒井正人氏が2012年春夏に立ち上げたファッションブランド、crepuscule (クレプスキュール)。
ブランド名の「crepuscule」はフランス語で「黄昏」を意味します。
ニットに絞ったアイテム展開で、素材に拘ったシンプルで飽きのこないデザインが特徴的なブランドです。
立ち上げから間もなくその品質を見初められ、多くのセレクトショップで取り扱いがされています。
ユニセックスなブランドで、女性も着ていただけるのも魅力の一つです。
上質なニットアイテム
crepusculeの特徴はやはり前述にもあったシンプルさ。
柄や加工といった差別化を図るのではなく、むしろそういった主張を押し殺し、省いて削ったオーソドックスな作りであるからこそ、何とでも合わせやすく、それでいて着心地が良い。
トレンドに左右されない息の長い服です。
実はチャンピオンのフーディーやヘインズのTシャツといった不朽の定番のサイズバランスを採用していたり、様々なクラスタの服好きも気づけば愛してしまうオーソドックスさがあります。
定番の名作「鹿の子編みスウェット」
そんなcrepusculeを代表する定番の名作がこの鹿の子編みスウェットです。(上の写真はスウェットパーカー)
ニットと言うと、その柔らかさと表情の豊かさと引き換えにケアの難しさが気になる方も多いと思いますが、「鹿の子編み」で編み込まれたこちらは、ポロシャツと同じテンションで洗濯もできるため、そういった部分でも使いやすいアイテムになっています。
またポロシャツ同様、しっかりした生地感ながら適度な保温性があり、また春夏〜秋冬で違和感が出る素材感ではないため、通念を通して着用できる良さがあります。
ゆったりした緩いシルエットではありますが、袖と裾部分は編み方を変えたリブで締めることで、決してだらしなくはならないようにしているディテールワークも素敵です。
シーズン毎に展開される色も変わりますが、やはりこのシンプルでクリーンな雰囲気はまさに肩の力の抜けたお洒落の代名詞かと思います。
定番という意味ではスウェットの方が近いのかもしれませんが、フーディー好きの個人的にはパーカー推しです。
パーカーという言葉だけ聞くと少しカジュアルで子供っぽい印象を受ける方も多いかもしれませんが、ここのパーカーは大人がサラリと着るリアルクローズ。
簡単な着こなしかもしれませんが、優しい雰囲気があって清潔感がありますので、男女問わずかなり褒められ服なのではないかと思います。
ニットキャップ
こちらのニットキャップも定番の名作です。
ニットキャップと言うと、上がビヨんと伸びているモノだったり、むしろパッツパツでヘルメットみたいなモノだったり、
中々シルエットという点で解答が出しきれず、結局ブランドイメージのバランスなどを考えてロゴ物を使っているというような方も多いと思うのですが、こちらはシルエットで勝負できる逸品です。
絶妙なボリュームで存在感もありながら、生地量として余っている部分がある訳ではないので、間抜けな印象もありません。
気に入るニット帽を探している、という方は一度試してみるのをオススメします。
ここで紹介した鹿の子スウェットやニット帽のみならず、是非一度見てもらいたいブランドです。
オーギュストやコモリなどナチュラルなブランドが好きな方はきっとハマってもらえるかと思います。
eyescreamにてパーカーが紹介されている記事はこちら
http://www.eyescream.jp/news-all/items/crepuscule-knitparka