NEONSIGN(ネオンサイン)|布が切り開く可能性の追求

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NEONSIGN_2015aw_01

NEONSIGN(ネオンサイン) /デザイナー 林飛鳥

デザイナーの林飛鳥氏よって、2009年の秋冬よりスタートしたばかりの新進気鋭ブランド、NEONSIGN(ネオンサイン)。

元々はシャツブランドとして立ち上がり、”PUNKROCK”というフィルターをとおし、音楽、ファッション、アート、文学など様々な要素を落とし込んだシャツづくりが特徴でした。

参照:eyescream

ネオンサイン ルック

今ではシャツに限らず様々なアイテムを展開し、コレクションを発表するブランドとなっています。

代官山0や、LANTIKIなど、感度の高いセレクトショップでの取り扱いが始まり、メディアに取り上げられる機会も増えており、着々とストリートに浸透しています。

デザイナーの林飛鳥氏は文化服装学院を卒業後、某ブランドデザインチームの企画を担当した、と言われていますが、そのブランドは専ら「ラウンジリザード」という噂です。

これまた非常に人気なドメブラとなっております。

「布芸の追及」

ネオンサイン ルック

そんなneonsign。

ブランドコンセプトはTHE PURSUE OF CLOTH ARTS.「布芸の追求」です。

これを言葉で解説するのは難しいですが、頑張って言葉を当てるとすれば「色んなギミックを利用して、布が成しうる形の可能性を最大限追及している」という説明になるかと思います。

NEONSIGN_2015aw_10

例えばこのルックのMA-1。

短丈のものであればかなり頻繁に目にするかと思いますが、こちらは敢えてその通例から逆行するロング丈。

知らず知らず誰しもの固定観念に消されてしまう出会うはずのない服を、こうして生み出して提案してくれます。

いくら服が好きでも自分で服を作れる訳ではありませんので、

かなり服好きという方でも、意外性のある所に焦点を当ててくれるネオンサインは相当新鮮な気持ちで楽しめるかブランドではないかと思います。

また、そんな型単位での差別化だけでなく、ディテールへの拘りも強いのがこちらのブランド。

上のルックではデニムのコーチジャケットにプルオーバーを合わせているのが分かると思います。

流行りのビッグシルエットまでは予想できるデザインなのですが、リブまで太い袖、フードのコードにつけられたビーズが中々にニクいです。

誰かが生んだ流行が次々と模倣されていくファッション業界において、

大きい単位でも小さい単位でもありそうでなかった箇所を突いてくれるのがネオンサインの渋さかと。

スウィッチデニム

2017ssのルックでは、前でも後ろでも履ける2WAY仕様のデニム、通称SWITCH DENIM(スウィッチデニム)が話題を集めました。

誰でも思わず二度見してしまうであろう、訴求力の高い一着です。

あまり服に興味のない人からすると、「前と後ろを逆に履くなんてチンケだな」と思われるかもしれませんが、一般的なパンツは脚のラインに沿うようにデザインされているので、万が一「前後逆に履きたい」と思っても履けません。

こちらは2WAYで履くことを可能にすべく計算された太めのシンメトリーなカッティングや、着用の際に生じうる支障を考えて配されたウエストのボタンなど、ディテールも見応えがあります。

勿論双方にとって人を選ぶアイテムですが、こういう面白い服は中々ないでしょう。

neonsign ルック

シーズンごとにテーマは変わってきますが、カラーリングやシルエット、ダメージ加工などで非常にストリート要素が上手く落とし込まれています

ネオンサインでトータルコーデしてもかっこいいですが、個人的にこのストリート感と計算されたシルエットはGANRYUとかと合わせてもらってもイケてるかと思います。

定番アイテム

ワイドデニムスラックス

ワイドデニムスラックス

ここからは定番アイテムの紹介です。

まずはブランドの代名詞的存在であるこちらのボトムス、ワイドデニムスラックスから。

ネオンサインはワイドパンツが熱いブランドなのですが、中でも取り分け定番なのがデニム素材のこちらです。

neon sign デニムスラックス ディテール

通常の5ポケットも型を用いながら、センタープレスでスラックスのようなディテールも踏襲したドレスカジュアルなモデルです。(勿論かなりカジュアル寄りですが)

ウエストの後ろ部分にゴムが入っていることでベルトなしの着用も容易になっており、着こなしの幅が広がります。

343RIGID 344USED

リジッドのものとUSEDのものがあり、リジッドは22000円(税抜)、ユーズドは27000円(税抜)ということで、ヴィンテージ加工を入れたユーズドのモデルの方が少し値段が高くなっています。

(ちなみに先ほど紹介したスウィッチデニムは、こちらのモデルよりもまだ各サイズ2cm~4cmほど長く取られた裾幅で設定されています。)

コーデュロイ ワイドパンツ

コーデュロイも中々に渋くて良い雰囲気がありますので、秋冬や少し肌寒い春先にはこちらを採用するのもアリかと思います。

シーズンにもよりますがアウターやトップスなど、同じ素材感で複数のアイテムが展開される時は、パンツと合わせてセットアップで着こなすのもカッコイイです。

ネオンサイン×ディッキーズ リメイクパンツ

dickies neonsign

こちらはまだ定番アイテムではありませんが、ちょうど先日(7月22日)発売されたばかりの、ネオンサインとディッキーズのコラボモデルです。

この一本は、ディッキーズ定番の「874オリジナルフィット」をリメイクした「チカーノフィット」というモデルになります。

ディッキーズ neonsign

詳細は以下。

本商品はディッキーズの代表作とも言える 874 オリジナルフィットを本国から輸入し、国内でリメイクを施したアイテムとなります。※サイズ2(40インチを32 インチ)にリメイク。

チカーノフィットは、チカーノ(メキシコ系アメリカ人の 2 世)・ギャングスタの パンツの履き方からインスピレーションを受け、製作したモデルになります。

低所得層の黒人文化のライフスタイルから確立されたスタイルで、彼らはパーティーに出かけるときにスラックスの持ち合わせがなく、サイズの合わない親父の古いスラックスやワークパンツを持ち出し、 ウエストを内側にたたみ、 裾を折り返すことで自分の身体に無理矢理フィットさせて履いていました。

個々が在るモノの中でオリジナリティを創りだし、最高のパフォーマンスを見せる黒人文化ならではの自由な着方に感銘を受け製作いたしました。

引用:http://ne-on-sign.com/presents_2015ss.html

Collage_Fotor

ワークウェア界隈の雄とのコラボレーションということで、中々に手堅く素敵なアイテムになっていることでしょう。

ストリートな着こなしとの相性も抜群です。

ディッキーズとのコラボと言えばベドウィンが有名ですが、こちらもニュースタンダードとなりそうな予感です。

とりあえずこれからどんどん人気が爆発していくブランドであることは間違いないでしょう。

neonsign

それならやはり早い内から目をつけておいて、初期の方のシーズンから手を出しておくのが服好きの楽しみの一つかと思います。

是非一度実物を手に取ってみてください。

詳しいコレクションはこちら

http://www.fashion-press.net/collections/brand/3163

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