H&M (エイチアンドエム)
1947年、アーリン・パーソンがはスウェーデンのヴェステロースに開いたブティック「Hennes(へネス)」を起源とするブランド、H&M (エイチアンドエム)。
元々の社名「Hennes」はスウェーデン語で「彼女のもの」の意で、設立時はその名の通り婦人服を専門に扱っていましたが、
1968年にストックホルムの狩猟用品店「Mauritz Widforss」を買収した時に、店の在庫ごと紳士服も扱うようになりました。
そして買収後に店名が「Hennes & Mauritz」となり、その後略称である「H&M」を正式なブランド名として現在に至ります。
H&Mの価格帯
アウター 4000~14000
トップス (シャツなど) 1500~3000
ボトムス 2000~5000
ブランドのビジネスコンセプトは「ファッションとクオリティを最良の価格でサステイナブルに」。
そのコンセプト通り、高いデザイン性と低価格を両立し、単体のブランドで考えると世界一のファストファッションブランドとなっています。
H&Mのデザインの仕組み
現在いくつものファストファッションブランドがある中で、このブランドがトップクラスに上り詰めたのには理由があります。
例えばUNIQLOは「低価格×品質」という点で他を出し抜き、今に至りますが、H&Mにとっての武器は「低価格×デザイン」です。
このブランドには、約160名の社内デザイナーと約100名のパタンナーの他、デザインアシスタントとプリントデザイナーが存在します。
彼らの年齢層と国籍は様々で、あらゆる国々の多種多様なソースからインスピレーションを得ています。
こうして数え切れない程のアイデアやデザインが集まってくる訳ですが、強いのは次の点。
世界中 から集められた POS データを利用して、売れ線の商品を分析し、そのデザインを模倣した商品をタイムリーな時期に出荷するのです。
コレクションでも見かけるようなトレンドに沿ったデザインで、普通のブランドでは実現の不可能な圧倒的低価格を実現するH&M。
そういった所で収益率と営業利益が極めて高く、現在(2016年)世界一のファストファッションブランドとなっています。
世界的ブランドとのコラボ
そんな爆発的勢いがあって、2004年から進んでいるのが世界的メゾンブランドとのコラボです。
そのブランドでは確実に実現しない価格で、「らしい」印象的なアイテムが展開されるこのコラボは、例年即日完売となっています。
以下、いくつかルックを紹介しておきます。
2011年: ヴェルサーチ(Versace)
2012年: マルニ(Marni)
2012年:メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)
2014年: アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)
2015年:バルマン(BALMAIN)
このような形で名だたるブランドと毎年コラボがされています。
既にコラボの対象となっているブランドとのルックを見てもらえると、しっかり特徴が捉えられていることが分かるかと思います。
これがアウターでも数万円で買えてしまうので、欲しい方はしっかりリサーチされることをオススメします。
ここまで紹介してきたファストファッションブランドの雄、H&M。
貼られてきたルックを見る限り、デザイン的な部分でネガティブな印象を受けることはないのではないでしょうか?
確かに品質はそこまで高くないかもしれませんが、上手く使ってもらえればハイブランド的な表情も見せてくれるブランドです。
是非また手に取ってみてください。
詳しいコレクションはこちら
http://www.fashion-press.net/collections/brand/160