AUGUSTE-PRESENTATION (オーギュストプレゼンテーション)/デザイナー 大野知哉
2004年、大野知哉氏がスタートしたAUGUSTE-PRESENTATION (オーギュストプレゼンテーション)。
ブランドのコンセプトは「Tomorrow bird, Today man」。
そこには昨日の自分と今日の自分、二つの間の相違をデザインに反映させる意味合いが込められています。
オーギュストは、“織り”や“編み”などで全ての工程、 使用する素材までもデザインの一環と捉え、天然素材と独自の染色方法により何処にも属されない新たな衣服の価値観を生み出しています。
そして、鍛練された高度な加工技術に裏打ちされた上で、 規制概念や既製服といったクラシックな要素を敢えて覆す、とことをブランドの軸として挙げています。
どういう服が好きとか、どういう服を買う、とかは本当に人それぞれですし、その個人の中でも日によって違うと思います。
デザイン重視でピンと来た物を選ぶ人も多いでしょう。
ただそういう主張の強い服を毎日着たいか、と言うとそうでもなく、シンプルだけど雰囲気のある上質な服が着たいという日があると思います。
そんな日こそまさにAUGUSTE-PRESENTATIONかな、と。
シルエットはデザイナーズブランドとも引けをとらない美しさ。そして何よりこのブランドが力を注いでいるのが素材。
一度手に取ってみて、そして実際に着てもらうことで初めてその良さが分かってもらえるか、と思います。
値段は中々しますが、着てみるとその理由も納得してもらえるかと思います。
YAECAもなかなかに着心地と見栄えを両立した服作りに定評がありますが、こちらはもう少し素材の風合いが押し出された独特の不思議な空気感を孕んでいます。
名作、天竺デニム
オーギュストの服はどれも素敵ですが、それが特に顕著に表れている人気アイテムが上のアイテム、通称「天竺デニム」です。
普通デニムというのは織られてできているのですが、この天竺デニムは編まれてできており、生産へのアプローチが完全に異なります。
また編みこむ素材として、カットソーやアンダーウェアで使用される肌触りの良いオリジナル天竺素材を使用している為、 肉厚な生地ながら柔らかい最高の肌触りと履き心地を実現しています。
ですので、厳密に言うとデニムではありません。
しかし、ロープ染色という独自の行程を経て制作されている為、デニム同様の縦落ちや、ヒゲ、アタリなど本物のデニムパンツ同様の美しい色落ちが楽しめます。
個人的にこのフロントのボタンがスナップ仕様になっているのもかなり好みだったりします。
ちょっとした着脱の際に楽ですし、ヴィンテージ風な見た目でスナップボタンというバランスは素敵かと。
加えて説明しておきたいのは膝が出ない点です。
これは画像の通り、細身で脚に沿った綺麗なシルエットなので、普通のスキニーと同じように膝がボコッと出るのではないか?と思われるかと思います。
結論から言いますと、たくさん履いたら出ます。しかし洗濯すれば戻ります。
これは編まれてできているため、伸びた生地が洗濯で元に戻るからだそうです。
綺麗なシルエットでスウェット並の履き心地、それでいて膝が出ず、色落ちも楽しめるスキニー、とても面白いです。
シルエットはスリムストレートや少し丈の短いテーパードなど、複数用意がありますので、興味のあります方は是非調べてみてください。
オーギュストの別ライン
PAJAMA LOOK (パジャマルック)
こちらは灼熱の国、インドならではのファブリックを、オーギュスト独自のフィルターを通して仕上げたパジャマを展開するシリーズです。
見た目通り、ジメジメとした夏場でも非常に涼しく快適に着てもらえるアイテムで、日本の猛暑に対しても心強い味方となってくれます。
さらに生産の工程をインドで行っているため、オーギュストの中ではかなり抑えられた価格帯というのもありがたいです。
コート¥23,000・シャツ¥15,000・パンツ¥13,000/オーギュスト プレゼンテーション パジャマルック
引用:http://www.webuomo.jp/thebestmensitems/2016/04/01/27/
名前的には「パジャマ」ということですが、単なる寝巻きとは一線を画したお洒落な雰囲気がありますし、外出にも余裕で対応できます。
セットアップで着るとかなり映えるのですが、もちろんシャツ単体などで着てもらっても素敵です。
気温や湿度などの諸条件で中々に思うようなお洒落が楽しめない夏場の、心強い一張羅として検討してみても良いかもしれません。
GOWN & FOUNDATION GARMENTS (ガウン アンド ファウンデーション ガーメンツ)
下着のルーツでもあるギリシャとエジプト。ルーズに肉体と布との間を調和させることを目指したギリシャ『ガウン』と肉体と布との間をタイトにつつみこむことを目指したエジプト『ファンデーション』ふたつの精神風土に沿ったボディライン”GOWN & FOUNDATION”
引用:http://blog.sister-web.jp/category/1208268-1.html
こちらは2015AWよりスタートしたラインです。
6サイズの身幅に対して着丈と袖丈が3パターンずつ、合計18サイズで展開され、体型に合わせて着方を変えられるカットソーで話題を集めました。
カットソーは8000円前後ですが、人気なのはTシャツとスウェットの中間あたりを突いた絶妙なデザインが特徴的な「スウェッティ」です。
「スウェットとなると暑い時期には着れないし、単なるTシャツだと味気がない。」
そういうカユい所に気の利いた存在感が魅力的です。
値段は15000円前後ですがかなりの人気アイテムですので、興味のある方は売り切れにご注意ください。
こうして紹介してきましたブランド、オーギュストプレゼンテーション。
パーカーやビッグTなんかも中々に良いですし、まだまだ良作揃いです。
また実際取り扱いのあるお店に足を運んでみることをオススメします。
公式サイトはこちら
http://www.auguste-presentation.com/