ZARA (ザラ)
スペインのアパレルメーカー、インデックスが展開するブランド、ZARA (ザラ)。
銀座など都心や一等地に店舗を構えており、お洒落メンズ、レディース御用達のブランドとなっています。
今では全世界に2000近い店舗を展開していますが、スペインのア・コルーニャに一号店が開店したのが1975年ということで、実はもう40年近い歴史を持つブランドです。
UNIQLOの創業が1974年なので、ZARAはその翌年に生まれたブランドで、ほぼ同じぐらいの歴史を持つことになります。
ファストファッションブランドの括りに入りますが、少々値段が高いのがネックかもしれません。
ZARAの価格帯
アウター 5000~15000
トップス(シャツなど) 4000~6000
ボトムス 4000~8000
大体上記の価格帯なので、むしろ数あるファストブランドの中では最も高い部類に位置します。
ZARAのデザインとその仕組み
そんなZARA、品質などの面ではユニクロや無印といった所に敵わない部分もあると言われますが、
やはりファストブランドらしからぬデザイン性の高さが特徴的です。
シーズンのトレンドにドンピシャで合わせたアイテムが店に並ぶので、不思議に思う方もいらっしゃるかと思いますが、
このZARAのデザインには仕組みがあります。
実はZARAは、トヨタ自動車でお馴染みの「サプライチェーン方式」を採用しているのです。
売り切りで商品を回すことで在庫が余るリスクを管理し、また「流行と同期しない服作り」によって、準備期間を圧倒的に短縮しているのです。
H&Mでもデザインの終了から店舗に商品が並ぶまで約1ヶ月はかかると言われる一方で、ZARAはそれを一週間以内で完了してしまいます。
結果、そのスピード感から、「流行と非同期」ながらも後出しでトレンドにマッチした商品を提供できるのです。
またそのトレンド反映に当たり、売れ線のブランドのデザインをコピーして還元してくるので、中々にしたたかなブランドです。
画像のサンダルはおそらくHender Scheme(エンダースキーマ)の caterpillar(キャタピラー)というモデルを参考にしたと予想されます。
先ほどの例のように、おそらくどこかで見たような、デジャブを感じさせるデザインが多いですが、
それがZARAの特徴であり、他でもない強みです。
ちなみに、敏感にトレンドを察知し、それを商品化するために、200人近い社内デザイナーを抱えているそうです。
ZARA TRF
また、サイトを見る限りレディースしか掲載されていませんが、
ZARA TRF(ザラ・トラファ)というラインが存在します。
TRFはトラファルック(Trafaluc)の略称で、他のラインと比べカジュアルルックを意識したモードなアイテムが展開されています。
こうして紹介してきたZARA。
もちろん、ファストブランドの中では非常に値が張りますが、その範疇でかなり高級感のあるブランドだと思います。
驚くほど良い立地への出店は、それ自体に広告的意味合いがあったり、生産方式でデザインと価格を両立させたり、賢い工夫で世界を代表するブランドです。
また足を運んでみてください。
公式サイトはこちら